猫の火葬前にやるべきことは?亡くなってから供養するまでの流れとポイントを解説
大切な家族であるペットの死は、とても悲しくつらい出来事です。
近年では、ペット専用の火葬業者があり、人間と同じように火葬してくれます。
しかし、ペットが亡くなってから業者が来るまで何をするべきか?どのような火葬方法なのか?気になる方は多いでしょう。
こちらの記事では、猫が亡くなってから業者が来るまでにやるべきこと、火葬方法から納骨までの流れを紹介します。
猫が亡くなったらやることは?
大切な家族であるペットの猫が亡くなった直後は、悲しくてつらかったり、動揺したりするでしょう。
しかし、猫が亡くなった際には、やるべきことが3つあります。
- 寝床を整えてあげる
- 体を綺麗にしてあげる
- 体を冷やしてあげる
大切な家族であるペットの猫にしてあげられる最後のお世話を、丁寧にしてあげましょう。
なぜこの3つをやるべきなのか、詳しく説明します。
寝床をつくる
ゆっくり寝かせてあげられるように、猫の寝床を整えてあげましょう。
まずは、猫の体が入る大きさの箱を用意します。
その箱の中に、ペット用のシーツやバスタオルなどを敷き、静かに寝かせられる寝床を作ります。
一番下に新聞紙を入れて、その上にペットシーツを敷いてあげると、体液などが出てしまっても漏れにくいです。
そして、個体差によって異なりますが、亡くなってから2時間程度で死後硬直が始まります。
なるべく目を閉じてあげたり、手足を軽く曲げて体を丸めてあげたりしましょう。
寝床に寝かせる際、既に体が硬直している場合は、無理にする必要はありません。
体を清める
普段から使っていたブラシなどで、丁寧にブラッシングをして、毛並みを整えてあげましょう。
また、汚れている所があったら、硬く絞ったタオルなどで拭いてあげるのも良いです。
もし、どこかしらから出血がある場合でも、詰め物はしないでください。
体の中にガスが溜まって、お腹が膨らんでしまいます。
口や鼻からの出血であれば、鼻先を高く保てるように、枕を調節してあげましょう。
そして、外傷があれば傷口を覆ってあげることで、害虫から守れます。
体液が出てしまっている場合も、覆っておきましょう。
体を冷やしながら安置する
寝床を作り、体を清めたら、頭付近と下半身付近の2ヵ所に分けて保冷剤やドライアイスなどで冷やします。
そして、箱の内側にも、大きめの保冷剤やドライアイスを入れましょう。
体を冷やす理由は、内臓から腐敗してくるからです。
直射日光が当たる場所も腐敗を促進させる原因になるため、日陰の涼しい場所に安置しましょう。
保冷剤は体を濡らしてしまい、腐敗を促進させる可能性があるため、可能であればドライアイスを使いましょう。
ドライアイスを使って体を冷やし、掛け布団をかけて、冷気を逃さないようにするのがベストです。
猫の火葬はどこでできるのか?
猫が亡くなって、3つのやるべき最後のお世話を終えたら、いよいよ火葬の準備です。
実は、猫が亡くなった際に、必ず火葬しなくてはならない法律はありません。
法律上だけの話をすると、一般廃棄物として家庭ごみでの処理もできます。
しかし、大切な家族であるペットの猫は、丁寧に火葬して送り届けてあげたいです。
火葬を依頼できるのは、民間業者か各自治体のどちらかしかなく、自治体の場合は、電話をして引き取りに来てもらい、合同火葬となることが多いです。
民間業者や各自治体によってそれぞれ異なるため、依頼の際には確認しましょう。
猫の火葬方法とは?
民間業者か各自治体によって行われる、猫の火葬方法は3つあります。
- 合同火葬
- 個別一任火葬
- 個別立会火葬
それぞれの火葬方法が、いくらかかり、どのように行われているのかを説明します。
火葬費用は、ペットの大きさと火葬方法で値段が変わり、各業者や自治体によって異なるので確認しておきましょう。
合同火葬 | 個別一任火葬 | 個別立会火葬 | |
---|---|---|---|
超小型犬・猫
1~5kg |
12,000~15,000円 | 21,000~25,000円 | 23,000~35,000円 |
小型犬・猫
5~10kg |
18,000~20,000円 | 25,000~30,000円 | 27,000~30,000円 |
中型犬
10~20kg |
22,000~30,000円 | 35,000~45,000円 | 37,000~45,000円 |
大型犬
20~40kg |
26,000~30,000円 | 45,000~50,000円 | 47,000~50,000円 |
超大型犬
40kg以上 |
35,000~50,000円 | 55,000~57,000円 | 57,000~60,000円 |
合同火葬
合同火葬とは、その時に依頼があった他のペットたちと一緒に火葬する方法です。
自治体であれば、場所によって異なりますが、費用は8500円〜とリーズナブルな価格ではあります。
しかし、その時に引き取った他のペットたちと一緒に火葬するため、遺骨が手元に返ってこないケースが多いです。
その遺骨は、廃棄物として処理しますので、それが嫌だと感じる方は民間業者に依頼しましょう。
民間業者であれば、合同火葬後に合同供養をして、合同で納骨します。
合同火葬は手間がかからない反面、遺骨が手元に返ってこないため、お別れの時間が早くなるのがデメリットです。
個別一任火葬
個別一任火葬とは、大切な家族であるペットを個別で、業者に引き渡し火葬してもらう方法です。
火葬はスタッフが全て行うため、立ち合いもお骨上げもせず、焼かれるペットを見届ける必要がありません。
そのため、大切な家族であるペットが亡くなり、ショックで精神的に落ち込んでいるうえに、焼かれるペットを見るというダメージは少ないでしょう。
しかし、大切な家族であるペットを最後まで見届けたい方は、個別立会火葬という方法があります。
この方法であれば、個別で火葬するため遺骨は手元に返ってきます。
火葬金額は、業者により異なりますが、15400円〜です。
個別立会火葬
個別立会火葬とは、大切な家族であるペットの個別火葬に立ち会い、お骨上げや納骨をする方法です。
火葬後に家族が骨を拾い、骨壺に納めて、遺骨が手元に返ってきます。
火葬料金は他の方法よりも高額になってしまいますが、人間と同じように、手厚くやってあげたい方に適しているでしょう。
火葬金額は、業者により異なりますが、17600円〜です。
それぞれの火葬方法は、家族の気持ちだったり、考え方の違いであって優劣はありません。
どれが優れているとか、何が正しいなどはないので、家族の意見が最重要です。
猫の火葬からお別れまでの流れとは?
大切な家族であるペットの猫の火葬方法を理解したその後は、火葬をしてからお別れまでの一連の流れが気になるでしょう。
悲しくてつらい気持ちを整理するためにも、大切な家族であるペットの猫とのお別れはとても重要です。
そのために、ここでは火葬から、どのような流れで大切な家族であるペットとお別れするのか紹介します。
火葬業者を選ぶ
火葬業者のサービスは大きく分けて「出張火葬」と「引き取り火葬」があります。
しかし、ペット火葬を取り扱っている民間業者は多数あるので選ぶのも一苦労です。
出張火葬は、ペット火葬車が指定した場所に向かい、そこで火葬して骨にするサービスです。
引き取り火葬は、民間業者が大切な家族であるペットの遺体を自宅に引き取りに来てくれます。
供養など手厚くお別れのセレモニーを行う民間業者もいれば、法外価格の悪徳業者が存在するのも事実です。
悲しくてつらくて動揺していても、依頼をする際には価格等を十分に確認して、火葬業者を選びましょう。
猫の遺体を運ぶ
火葬場へ自分達で遺体を運ぶ場合は、タオルに包んだり、段ボールなどの箱に入れましょう。
作った寝床ごと移動可能であれば、そのまま運んでも良いですが、輸送中に動いてしまい体から体液が出てきてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
火葬場までは、しっかり体を冷やして、汚れてもいいようにタオルを敷きましょう。
民間業者によっては、お棺を用意してくれたりドライアイスを届けてくれたりします。
そのまま火葬できるお棺で運ぶと、遺体の移動をしなくて済み、整えてあげた状態でお別れできるでしょう。
猫の火葬をおこなう
火葬をする際には、お棺に遺体を入れて、人間と同じように行うケースが多いです。
そしてお棺の中には、生前好きだったオヤツやおもちゃを入れたり、お花を周りに飾ってあげたりできます。
大切な家族であるペットの猫が、旅立つ際に持たせてあげたいものをお棺の中に入れてあげましょう。
民間業者によっては、オヤツ用の紙皿などを用意してある場合がありますので、それぞれ依頼先に確認しておくと安心です。
ただし、ボールなどの破裂する恐れがあるものは、お棺の中には入れられないケースもあります。
全ての準備が整ったら、あとは業者の方が火葬をしてくれますので、お任せしましょう。
猫の遺骨の供養方法は?
大切な家族であるペットの火葬が終わったあとは、遺骨を供養する方法がいくつかあります。
火葬の方法と同じように、家族の気持ちや考え方でどのような供養方法にするかを選びましょう。
ここでは、大切な家族であるペットの猫の遺骨を供養する方法について解説します。
ペット霊園で供養
まず、供養の方法は人それぞれ価値観が異なり、さまざまな形で行います。
そのため火葬方法と同じように、どれが優れているとか、何が正しいなどありません。
ペット霊園では、合同供養で他のペットたちと一緒のお墓や、個別で墓地を用意して埋葬する供養法があります。
他にも、室内で供養する納骨堂や、最近では人間と一緒に入れるお墓もあります。
それぞれ家族の気持ちや考え方に合わせて、供養の方法を検討しましょう。
手元に置いておく
遺骨を供養する方法は、ペット霊園や納骨堂に持って行くのが一般的です。
しかし、大切な家族であるペットの遺骨を手元に置いておきたいという方もいます。
法律上問題はなく、そのまま自宅に置いておくこともでき、この方法は手元供養と言われています。
遺骨をペット用の仏壇に飾ったり、骨壺をペットのお気に入りの場所に置いてあげたり、持ち家であれば庭に埋めたりとさまざまです。
最近では、遺骨をアクセサリーケースの中に入れて、持ち歩く方もいます。
これは手元供養品と言って、遺骨をさまざまな形にして、供養する方法もあります。
火葬業者の選び方
火葬業者を選ぼうとインターネット検索をすると、数多くの民間業者があり、迷ってしまうでしょう。
しかし中には悪徳業者も存在して、法外な金額を請求されたり、約束通りの供養をしてもらえなかったりします。
大切な家族であるペットの猫と最後のお別れなので、失敗しないように火葬業者を選ぶ際には、次のことを参考にしてください。
料金が明瞭化しているか
料金形態がしっかり提示されているか?は、火葬業者を選ぶ際に、とても重要なポイントです。
中には正確な料金を掲示せず、後になってから追加料金を請求する業者もいます。
依頼する前に、書面で見積書を用意してもらい「何にいくらかかるのか」「どんな事をしたら追加料金がかかるのか」を、しっかり把握することが大切です。
ホームページなどに表記されている値段を鵜呑みにせず、問い合わせの際に確認しましょう。
もし料金が明確に提示されなかったり、書面を用意してくれなかったりした場合は、他の業者を検討したほうが賢明です。
ホームページに詳しい情報が掲載されているか
検索した業者のホームページを隅々まで見てみましょう。
料金が明確に表示されているのはもちろんですが、会社の情報がきちんと掲載されているのも重要です。
会社の所在地や電話番号、運営者の名前や火葬方法、口コミなどを参考にしてください。
料金や会社情報が掲載されていない業者は、この時点で避けたほうが無難でしょう。
しかし、実際にはペットの火葬や葬儀に関しては、必須の資格がありません。
火葬炉を使用する際に届出は必要ですが、細かい部分は自治体によってさまざまです。
そのため、ホームページの内容だけではどのような業者なのかは分かりません。
候補の業者をいくつかあげて、直接連絡を取って決めましょう。
電話やメールの対応がいいか
大切な家族であるペットの猫とお別れするので、火葬から供養まで一連の流れについて、分からない点や納得いかない点は、遠慮せずに確認しましょう。
その時の対応が雑だったり、横柄な態度だったりする場合は、大切な家族であるペットの猫との最期のお別れは任せられません。
些細なことでも、電話やメールで丁寧に対応してくれる気持ちの良い業者を選びましょう。
まとめ
大切な家族であるペットの猫の死は、受け入れがたい出来事です。
しかし、私達家族がしてあげられる最後の3つのお世話をしてきちんとお別れをしましょう。
寝床を整えて体を綺麗にし、体を冷やすことで腐敗を防いだら、火葬方法を決めて業者を探し、依頼をします。
その際には、検索したホームページに料金が明確に表示されていて、丁寧に対応してくれる業者に依頼しましょう。
ペットマザー大阪火葬斎場でもご相談を承りますので、気になる点や不安なことがあればぜひお気軽にお問い合わせください。