インコが亡くなったら-火葬と供養方法
飼っているインコが亡くなったとき、他のペットと同じように火葬ができるか気になる方はいるでしょう。
この記事では、インコが亡くなったときの火葬や葬儀方法と、その後の供養方法について詳しく紹介します。
インコの火葬を引き受けている業者の選び方も紹介するので、悩んでいる方は参考にしてみてください。
インコが亡くなったら火葬はできる?
結論から申し上げると、インコの火葬は可能です。
ただ、火葬後に遺骨が残る場合と残らない場合があります。
遺骨が残るかどうかは、火葬を行う業者や火葬方法によって異なります。
公営施設での火葬はゴミと一緒に焼かれたり、合同葬の場合は遺骨の判別がつかなかったりするため、遺骨は戻ってきません。
遺骨を残したい場合は、インコの火葬経験が豊富な専門の業者に依頼したり、個別葬を選択すると安心でしょう。
亡くなってからだと業者選びをしている時間がないので、前もって専門の動物火葬業者に相談し、適切な方法を選択することが大切です。
遺骨を保管したい方は、遺骨の取り扱いについて業者に確認し、最適な方法を選びましょう。
インコの火葬方法
インコを火葬する際、自宅や空き地での火葬は、野焼きに該当し禁止されているため避けましょう。
自分では行わず、公営の火葬場か専門の業者に依頼する必要があります。
まず、合同火葬と個別火葬の2種類が、主な火葬方法です。
合同火葬では複数のペットと一緒に火葬が行われます。
火葬の細かい種類には、合同火葬・個別一任火葬・個別立ち会い火葬・出張火葬の4つがあります。
それぞれの火葬方法のメリット・デメリットを知って、最も合う手段を選びましょう。
合同火葬
インコの合同火葬は、複数のペットと一緒に行われる火葬方法です。
メリットは、合同火葬の費用は1万円前後と個別火葬に比べて経済的であり、費用を安く抑えられる点です。
また、ペットを一人ぼっちで逝かせたくない気持ちから、合同火葬を選ぶ方もいます。
デメリットは、遺骨が他のペットと混ざってしまうため、手元に戻らない点です。
加えて、合同火葬はペットとの個別のお別れや立ち会いができないため、ペットとの最後の時間を大切にしたい場合には適していません。
費用が安いメリットはありますが、ペットの遺骨を保管したい方や、個別にお別れを希望される方は避けた方が良いでしょう。
個別一任火葬
インコの個別一任火葬は、ペット葬儀社に全ての火葬プロセスを任せる方法です。
この方法のメリットは、火葬の現場に立ち会うことが精神的に困難な方にとって、精神的な負担が少ない点です。
また、火葬の詳細な手続きを葬儀社が行うため、多忙な方にとっては葬儀にかかる時間を節約できるメリットもあります。
返骨も可能なので、遺骨を保管したい方も安心です。
最大のデメリットは、火葬のプロセスに家族が立ち会うことができないため、ペットとの最後のお別れの時間を持つことができない点です。
個別一任火葬は、精神的な負担を最小限に抑えたい方や多忙な方には適していますが、ペットとの最後の瞬間を大切にしたい方は避けた方が良いでしょう。
個別立ち会い火葬
個別立ち会い火葬は、飼い主が火葬のプロセスに直接立ち会う方法です。
この方法のメリットは、ペットとの最後の時間を大切にし、直接お別れできる点です。
火葬の全過程に立ち会えるため、火葬後には遺骨を拾い上げ遺骨を自宅保管や、希望する方法で供養できます。
デメリットは、火葬の現場に立ち会うことが、精神的に辛く感じるかもしれない点です。
また、合同火葬や個別一任火葬に比べて、費用が高くなる点も挙げられます。
個別立ち会い火葬は、飼い主の感情的な準備が必要である点と、費用がかかる点を考慮したうえで選択しましょう。
訪問火葬
訪問火葬(出張火葬)は、火葬炉が積まれている専門の移動火葬車が、自宅など希望する場所に来て火葬を行う方法です。
メリットは、自宅やペットにとって馴染みのある場所で火葬ができる点です。
また、火葬の全プロセスに家族が立ち会えるため、個別に丁寧なお別れができる点も挙げられます。
高齢者の方や、身体が不自由で葬儀場までの移動が困難な方にもおすすめです。
デメリットは、他の火葬方法に比べて費用が高くなる点です。
また、火葬車が来ることによる周囲の目や、自宅周辺の環境によっては実施が難しい場合もあります。
住宅街の場合は、火葬の際に生じる煙や匂いが気になるかもしれません。
訪問火葬はペットを最後まで自宅で見守りたいと考える飼い主には適した方法ですが、費用が高くなる点や、周辺環境的に火葬車を呼べるかを事前に確認する必要があります。
インコが亡くなってから火葬までの流れ
愛するインコが亡くなった際は、飼い主は悲しみにくれると思いますが、火葬までに適切な手順を踏まなければ遺体が傷んでしまいます。
また、亡くなるとすぐに死後硬直が始まるため、すぐに適切な対処が必要です。
ここからは、死後硬直や遺体の安置方法、お清めの仕方について解説します。
適切なケアをして、最後の旅立ちの準備をしましょう。
死後硬直について
インコが亡くなると、まず死後硬直が起こります。
これは、死後に筋肉が硬くなる現象で、死後2時間程から始まり、24時間程度で解消されることが多いです。
死後硬直が始まると遺体が硬くなってしまうので、その前に遺体の姿勢を整えてあげましょう。
目が開いている場合は閉じてあげたり、手足が伸びている場合は曲げたりして楽な体制にすると良いでしょう。
お辛いときですが、なるべく早く体制を整えて安置することが大切です。
遺体をきれいにお清めする
インコが亡くなった後は、体をきれいにお清めしましょう。
まず、柔らかいタオルやガーゼを用意して、水またはぬるま湯で湿らせます。
湿らせたタオルかガーゼで、インコの身体を優しく拭いてあげます。
特に目やくちばし周辺や、汚れている箇所は、丁寧に拭いてあげましょう。
もし体液が出ている箇所があれば、ガーゼを当てておきます。
最後にタオルで軽くブラッシングして羽を整えて、綺麗な姿にしてあげましょう。
遺体の安置方法
インコの体をお清めし安らかな姿に整えたら、次に遺体を安置する準備をします。
安置するためには、適切な大きさの棺が必要です。
棺がない場合は、テッシュ箱や段ボール、発泡スチロールの箱や保冷バッグでも代用可能です。
まず、棺や箱の底にタオルを入れ、遺体を上に載せます。
次に、遺体周辺や頭やお腹の辺りに、タオルで包んだ保冷剤やドライアイスを入れます。
夏場は、保冷剤がすぐに溶けてしまうため、こまめに取り替えてあげましょう。
このときに水滴が遺体に付着すると腐敗が進むので、必ず濡れないようにしてください。
最後に、日陰で涼しい部屋にて安置します。
この方法で、夏場なら1〜2日、冬場なら3〜4日は安置が可能です。
また、冷蔵庫の中に一時的に安置する方法もあります。
1〜2週間は腐敗を防げるので、火葬まで時間がかかる場合や夏場におすすめです。
火葬後のインコの供養方法
愛するインコを亡くした後、火葬を終えて手元に残る遺骨の供養方法について、どうすれば良いか迷われることも多いでしょう。
ペットとの別れは深い悲しみを伴いますが、その後に行う供養は、愛したペットへの感謝と思い出を大切にする行為です。
供養の方法は複数あるので、飼い主の思いやライフスタイルに合わせて選べます。
大切なインコとの思い出を永遠に心に刻むために、自分に合った供養方法を見つけましょう。
自宅の庭やプランターにお墓を作って埋葬する
まず、インコの遺骨を自宅の庭やプランターに埋葬する方法があります。
公共の場に埋葬すると、法律や条例に反する恐れがあるため、必ず自宅の敷地内に埋葬しましょう。
庭に埋葬するとき、他の動物に掘り起こされないか心配な場合は、十分な深さに埋める必要があります。
保護するための蓋や、重石を設置するのもおすすめです。
近年では、ペット用の墓石も販売されているので、設置すれば目印にもなります。
マンションやアパートに住んでいる方に、おすすめなのがプランターに埋葬するプランター葬です。
一緒に植物を植える場合、根張りの強い植物は避け、インコとの思い出に合った花や植物を植えると良いでしょう。
手元供養する
インコの遺骨を手元に保管する手元供養は、ペットとの絆を身近に感じ続けられる供養方法です。
手元供養なら、身近に遺骨があるので日々の生活の中でペットを偲ぶことが可能です。
遺骨を納める容器に、専用の骨壺があります。
骨壷は、ペット用の仏壇に安置するのがおすすめです。
ペット用の仏壇には、骨壷の他にインコの写真や好きだったおもちゃ、羽根などの思い出の品を飾ることができます。
仏壇は、インコの好きだった場所や家族がよく集まるリビングなどに設置し、インコが寂しくないようにしてあげると良いでしょう。
身近な場所に仏壇があれば、毎日のように花や水を供えたり線香を焚いたりして、穏やかな時間を過ごすことができます。
手元供養の注意点は、遺骨が傷まないように管理が必要な点です。
定期的に骨壷を換気して、傷みを防ぎましょう。
また、遺骨を入れたペンダントなどのアクセサリーをつくったり、キーホルダーに入れたりして持ち歩く方法もあります。
常に身近に感じていたい方におすすめです。
ペット霊園に納骨する
ペット霊園に納骨する方法は、インコの遺骨を専用の納骨堂や墓地にて安置し供養する方法です。
ペット霊園には専門のスタッフがいるので、定期的に清掃や供養が行われます。
霊園には様々な種類があり、他のペットと一緒に埋葬する共同墓地から、個別のお墓まで選ぶことができます。
この方法のメリットは、遺骨を自宅に保管する必要がなく、専門のスタッフに管理してもらえるため安心して供養ができる点です。
多忙でお墓参りする時間がない方にもおすすめです。
デメリットとしては、納骨料や年間の管理料などの費用がかかる点が挙げられます。
また、霊園の場所が遠方の場合、なかなか行けないかもしれません。
定期的に訪れたい場合は、アクセスが良好なペット霊園を選びましょう。
散骨する
遺骨を自然に還す供養方法もあります。
この方法では、遺骨を海や樹木、お花畑などの飼い主の希望される場所に撒きます。
海なら、自由に羽ばたけるようにとの願いを込めることが可能です。
樹木葬なら、樹木を供養に訪れる際の目印にできます。
ただ、場所によっては許可がないと散骨できません。
特に公共の場所や海などでは、地域の条例やルールに従う必要があります。
そのため、散骨を希望する場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。
インコの火葬・葬儀業者の選び方
インコの火葬・葬儀業者を選ぶ際には、いくつか大切なポイントがあります。
まず、インコなどの小鳥専門の火葬を行っている専門業者を探すのがおすすめです。
ペット火葬業者のなかには、小鳥の火葬に対応していない業者もあるので、事前にサービスの内容を確認することが大切です。
インターネット検索やペット関連のコミュニティ、獣医師の推薦などを通じて情報を収集しましょう。
また、信頼性や実績をチェックすることも重要です。
経験が豊富だったり、事前に見積もりを出してくれたりするなど、良好な評判を持つ業者を選ぶことをおすすめします。
また、親切で丁寧な対応をするスタッフがいるかどうかも、選択するときの重要な要素になります。
事前に相談をして、スタッフの対応をチェックしましょう。
後悔のないお別れができるよう、慎重に業者を選ぶことが大切です。
まとめ
愛するインコが亡くなったときの火葬までの流れや火葬方法、供養方法などについて、紹介しました。
亡くなったときは悲しみにくれますが、死後硬直が始まる前に適切な処置を行い、火葬まで安置することが大切です。
火葬や供養方法には多くの選択肢があるため、事前によく調べ、自分に合った方法を選びましょう。
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