【ハリネズミの火葬】大切なペットの供養方法と火葬業者を選ぶポイントを解説

大切なハリネズミが亡くなったとき、飼い主は悲しみにくれることでしょう。

しかし、悲しんでいる間にも遺体は傷んでいくため、適切な処置と安置が必要です。

また、ハリネズミも火葬や供養ができるので、愛情を込めて最後のお別れができます。

この記事では、ハリネズミが亡くなったとき、その後の処置と安置方法や、火葬・供養方法について紹介します。

最後に、信頼できるペット火葬業者の選び方も紹介するので、最後のお別れの準備を進めるためのガイドとしてお役立てください。

ハリネズミが亡くなった際に起こる不安

ハリネズミが亡くなった際に起こる不安

最愛のペットであるハリネズミが亡くなった際には、悲しみとともに残された亡骸をどうすればいいのかわからず、困る方もいるでしょう。

遺骨やハリなどを手元に残して、近くに感じていたい方もいるはずです。

ここからは、ハリネズミの遺体を火葬できるか、遺骨や最大の特徴であるハリが残せるかについて解説します。

ハリネズミは火葬できるの?

結論からお伝えすると、ハリネズミの遺体は火葬が可能です。

ただし、ハリネズミを火葬できる業者は限られているので、前もって調べておきましょう。

ペット専門の火葬業者のなかには、犬や猫専門ということもあるので注意が必要です。

必ず、ハリネズミの火葬も行っている業者に依頼しましょう。

信頼できる業者を選ぶためには、生前から調べておき業者の目星をつけておけばいざというときに焦らず対応できます。

愛するペットもいつか亡くなることを考えて、後悔しないお別れができるよう、事前に準備しておくことが大切です。

遺骨は残せるの?

ハリネズミは小さいため、「遺骨は残らないのではないか」と心配する方もいるかもしれませんが、ハリネズミの火葬ができる専門の業者に依頼すれば、遺骨も残せます。

ただし、遺骨を返骨してもらいたい場合は個別火葬を選ぶ必要があります。

合同火葬では、他のペットと一緒に火葬され、遺骨が混ざってしまい返骨ができなくなるからです。

そのため、ハリネズミの遺骨を手元に残したい場合は、必ず個別火葬をしてくれる業者を選びましょう。

ハリネズミのハリは残せるの?

ハリネズミの最大の特徴であるハリは、残念ながら火葬時に燃えてしまうため、骨と同様に残りません。

ハリネズミのハリは、体毛が硬化したものです。

火葬の際にハリは高温で焼けてしまうので、遺骸とともに灰に変わります。

したがって、ハリネズミのハリを記念に残したい場合は火葬前に抜いておきましょう。

ハリを抜くのは、必ずハリネズミが亡くなった後にしてください。

優しくハリを引っ張れば、抜いて保管できます。

ハリを手元に残すことで、ハリネズミとの楽しかった日々をいつでも思い出せるでしょう。

ハリネズミが亡くなったらすることは?

ハリネズミが亡くなったらすることは?

ハリネズミが亡くなったとき、深い悲しみにくれると思いますが、時間が経つと遺体が傷み出してしまうので、早めに適切な処置をおこないましょう。

愛するハリネズミを最後まで愛情を持って送り出すために、やるべきお清め方法や安置方法、遺体の扱い方について紹介します。

死亡の確認をする

急激な体重の増減や食欲の減退、排泄物がいつもと異なる場合は、健康状態が悪くなっているサインです。

異常が見られた場合は、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

また、ハリネズミが動かなくなったときは、すぐに亡くなったと判断せず、呼吸の有無やお腹が温かいかを確認してください。

ハリネズミは繊細な動物で、快適な温度は22〜27℃、湿度は40〜60%といわれています。

快適な住環境でない場合、元気がなくなり動かなくなることがあり、特に気温が低いときは冬眠状態になる可能性もあるので、亡くなっているとは限りません。

自己判断が難しい場合は、動物病院で診てもらいましょう。

きれいにお清めする

亡くなっていることが確認できたら、今までの感謝を込めて、ハリネズミの体をきれいに拭いてあげましょう。

湿らせたタオルで丁寧に拭いた後に、乾いたタオルで遺体についた水分をしっかり取ります。

濡れたままにしておくと、遺体が傷むので注意が必要です。

また、亡くなったハリネズミの体から体液や排泄物が出てくるときもあるため、出てきた場合はきれいに拭き取ってあげて清潔な状態を保ちましょう。

体液や排泄物を放置すると雑菌が繁殖し、遺体が傷む原因になります。

きれいにしてあげた後も、体液や排泄物が出てきてないか、こまめにチェックしましょう。

ご遺体を安置する

体を拭いたあとはハリネズミの手足・腰・首などを寝ている状態に整え、ハリネズミをハンカチなどに寝かせ、涼しく日の当たらないお部屋に安置しましょう。

特に暑い季節は、腐敗を防ぐためにお腹部分や首元に保冷剤などを当ててあげます。

保冷剤が溶けると効果が無くなるので、こまめに交換してください。

安置期間は、夏場は1日〜3日、冬場は2日〜6日程度が目安です。

夏場はクーラーの効いた部屋や、冷蔵庫で安置するのもおすすめです。

冷蔵庫の場合は、プラスチック容器などの体液がしみ出ても問題ない容器に入れて安置しましょう。

ご遺体の扱い方法を検討する

ハリネズミの遺体の扱い方について、選択肢はいくつかあります。

まず、ハリネズミを心を込めて送り出したい場合におすすめなのが、専門のペット火葬業者に依頼する方法です。

費用がかかりますが、個別火葬や合同火葬などさまざまな選択肢が用意されており、遺骨の返骨が可能なプランもあります。

次に、費用をかけたくない場合や忙しく火葬や供養の時間がとれない方におすすめなのが、自治体に遺体の引き取りを依頼する方法です。

費用は安いですが、あくまで遺体を処分する扱いとなるため、遺骨の返骨や立ち会い火葬はできません。

自治体によって価格は異なるので、詳細は事前に確認することをおすすめします。

【火葬方法別】ハリネズミ火葬の費用相場

【火葬方法別】ハリネズミ火葬の費用相場

ハリネズミとお別れするのは悲しいですが、けじめをつけるためにも遺体の火葬は必要です。

遺体を火葬する方法には、合同火葬や個別一任火葬、個別立会火葬という3つの選択肢があります。

それぞれの特徴や費用相場を紹介するので、火葬方法を選ぶときの参考にしてください。

合同火葬

ハリネズミの合同火葬とは、他のペットと一緒に火葬する方法です。

他のペットと遺骨が混合してしまうため返骨されず、合同火葬なので立ち会いも不可となっています。

火葬後に、遺骨は合同墓地に埋葬されます。

遺骨を手元に残したい方は、避けた方が良いでしょう。

合同火葬の費用相場は業者によってさまざまですが、一般的に1万円〜1万5千円前後が多いです。

個別火葬に比べて費用が抑えられるため、費用をかけたくない場合や、特に遺骨の返骨を希望していない場合におすすめです。

個別一任火葬

個別一任火葬は、ペットを個別で火葬する方法のため遺骨の返骨が可能です。

ただし、火葬業者にすべてを任せる形式であることから、火葬の立ち会いやお骨上げはできません。

立ち会いを希望しないけれど遺骨を手元に残したい、という方にはおすすめです。

返骨してもらいたい場合は、業者へその旨を明確に伝え、遺骨を受け取るための手続きや方法について理解しておきましょう。

費用相場は業者によってさまざまで、1万円〜2万円前後となっています。

費用が気になる方は、事前に問い合わせたり見積書を出してもらったりしておくと安心です。

個別立会火葬

ハリネズミの個別立会火葬は、飼い主が火葬の過程に立ち会い、お骨上げや遺骨の返骨が可能な火葬方法です。

個別に火葬するため、飼い主は火葬に立ち会い、ハリネズミと最後のお別れができます。

遺骨を手元に残すだけでなく、最後まで一緒にいたい方におすすめです。

費用は、個別立会葬の基本料金に立ち会いなどの選択内容によって、3,000円〜5,000円程度の追加料金が発生します。

全体では1万円〜2万円前後が多いですが、業者によって異なるので事前に確認しておきましょう。

ハリネズミ火葬後の供養方法

ハリネズミ火葬後の供養方法

ハリネズミの火葬が終わったら、安心して天国で暮らせるよう供養をおこないましょう。

供養方法についても、霊園に埋葬する方法や自宅で遺骨を保管する方法など、選択肢はいくつかあります。

供養方法を3つ紹介するので、自分に合った供養方法を探してください。

ペット霊園に埋葬する

ハリネズミの火葬後の供養方法として、遺骨をペット霊園に埋葬する方法があります。

遺骨の保管場所が自宅にない方や、専門の方に定期的な供養をお願いしたい方におすすめです。

ペット霊園に埋葬すると、定期的な墓地の管理やお墓参りなどの供養をしてくれるので、時間や手間をかけずにペットを供養できます。

お盆やお彼岸などに合同供養がおこなわれるペット霊園もあるので、気になる方は確認してみましょう。

他のペットと一緒に供養されるので、天国で賑やかに暮らして欲しいと願う方にもおすすめです。

ペット霊園には個別墓地や納骨堂などさまざまな埋葬方法があるので、自分に合った埋葬方法を選びましょう。

自宅に埋葬する

遺骨を自宅の庭に埋葬する方法と、植物を植えるためのプランターの中に埋葬するプランター葬の2通りの選択肢もあります。

自宅の庭に埋葬すれば、ハリネズミとの絆をいつも身近に感じられるでしょう。

近年ではペット専用の墓石も売っているので、目印として設置するのもおすすめです。

プランター葬では、火葬した後の遺骨をプランターに入れ、好きな植物を植えます。

場所をとらないので、マンションやアパートに住んでいる方におすすめの方法です。

他にも、散骨をして遺骨を自然に還す方法もあります。

ただし、散骨するには許可が必要な場所もあるので、希望される方は専門の業者に依頼すると良いでしょう。

自宅で供養する

ハリネズミの遺骨を自宅で供養する方法には、埋葬以外にも骨壺に入れて仏壇など自宅内で供養する方法があります。

リビングなどに仏壇を置けば、ペットを身近に感じながら供養できます。

近年ではペット専用のさまざまな仏具が販売されているため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

骨壷も小さく可愛らしいものが売っているので、興味のある方は調べてみてください。

ペンダントなどのアクセサリーや、キーホルダーに遺骨を入れて、常に身に付けて供養する方法もあります。

亡くなった後も、常にハリネズミと一緒に居たい方におすすめです。

火葬業者を選ぶポイント

火葬業者を選ぶポイント
火葬や供養の方法がわかったところで、実際にどのような基準で火葬業者を選べば良いのかわからない方もいるでしょう。

火葬方法の選択肢が充実していたり、共同墓地を有するなど設備が整っていたりする業者や、火葬の実績が豊富な業者なら安心です。

後悔のないお別れをするために、業者を選ぶポイントを3つ紹介しますのでぜひ参考にしてください。

信頼と実績を確認する

空前のペットブームの昨今、新規に参入してくる火葬業者が多いなかで、信頼と実績のある火葬業者を選ぶことは重要です。

信頼できる火葬業者には、長年の経験と豊富な火葬実績があります。

そのような業者なら、細心の注意を払いながら火葬をおこない、その後の適切な処理が可能です。

スタッフの方も飼い主の心情に寄り添った対応をしてくれ、大切なハリネズミが亡くなった心も少し癒えるかもしれません。

そのため、ペット火葬業者を選ぶ際にはレビューなどを確認し、信頼性と実績を重視しましょう。

設備の充実面を確認する

ハリネズミの火葬業者を選ぶ際には、火葬業者の設備をしっかりと確認することが重要です。

特に、ペット用火葬炉(設置型)が充実しているかどうかは、業者選びのポイントの軸となります。

ペット専用の火葬炉があることで、ハリネズミなどの小動物に適した火葬処理が可能です。

適切な設備があれば、ハリネズミの遺骨を綺麗に残すことができ、その後の望む方法での供養ができるようになります。

また、火葬の際に発生する煙や臭いの管理、環境への配慮も大切な要素です。

屋内に火葬炉を設置している業者なら、周辺への臭いも気になりません。

適切な設備を持つ業者を選び、後悔のないお別れをしましょう。

サービス面と費用面を確認する

ハリネズミの火葬業者を選ぶ際には、提供されるサービスと費用の両方を元に検討しましょう。

火葬業者ごとに提供するサービスは異なるため、自分にとって何が重要かを考え、理想とするサービスを提供している業者を見つけるのが大切です。

火葬や埋葬以外にも、追加のサービスとして個別読経が可能だったり、納骨式や合同法要の案内をしてくれたりする業者もあります。

費用面については、インターネットなどの情報を有効活用し、複数の業者のサービス内容と料金を比較しましょう。

事前に見積もりを出してくれる業者もあるので、依頼してみると良いでしょう。

まとめ

まとめ

ハリネズミが亡くなったときは、きれいにお清めして適切に安置し、火葬や供養をおこないます。

火葬や供養方法もさまざまなものがあるため、自分の生活スタイルや価値観などを考慮し、後悔のないお別れをしましょう。

レビューやサービス内容、費用をよく確認し、信頼できるペット火葬業者を探すことが大切です。

実績と信頼があり、設備やサービスが充実しているペット火葬業者なら、ペットマザーがおすすめです。

専用の共同墓地や納骨棚を持ち、あらゆるペットの火葬や供養方法に対応しているので、何か気になることがあれば相談してみてはいかがでしょうか。