ペットの火葬をつらいと感じる理由とペットロスの乗り越え方
火葬は亡くなったペットを丁寧に弔う方法であり、別れをきちんと受け入れるきっかけにもなる儀式です。
しかし、「ペットの火葬がつらい」と感じる飼い主の方も多いでしょう。
この記事では、ペットの火葬がつらいと感じる理由を探り、その対処法や火葬をする理由を解説します。
ペットの火葬がつらいと感じる理由
大切なペットの旅立ちをつらいと感じるように、「火葬がつらい」と感じることがあります。ここでは、どうして火葬がつらいと感じるのか、パターン別に探っていきましょう。
自分がどうして火葬がつらいと感じるのかを理解することで、つらさを乗り越える方法が見つかるかもしれません。
愛するペットとの別れ
愛するペットとの別れは、多くの飼い主にとって心が引き裂かれるような思いでしょう。
朝の散歩や食事の時間、一緒にすごしたリラックスした瞬間など、日常のあらゆる場面にペットの存在が刻まれています。
その存在がなくなることで、生活のリズムが崩れ、深い寂しさに苛まれることになります。
別れを受け入れる過程で、火葬はその現実を突き付けられるため、気持ちの整理がつかない飼い主にとって、火葬がつらいと感じるのかもしれません。
ペットロス
ペットロスとは、ペットを亡くしたあとに経験する、深い悲しみによる、精神的・身体的な不調をさします。
ペットロスの症状には、不眠や食欲不振、集中力の低下、うつ状態などが含まれ、日常生活に支障をきたす場合もあります。
火葬という儀式は、ペットの体との物理的な別れの瞬間であり、その現実を突きつけられるため、心身の弱っている飼い主にとって大変つらい経験になるでしょう。
周囲の理解不足
ペットの火葬がつらいと感じる原因の1つに、周囲の理解不足が関係しているかもしれません。
ペットを家族同様に愛していた飼い主にとって、ペットの死は極めて大きな喪失感を伴う出来事です。しかし、周囲の人々が、飼い主の気持ちを十分に理解してくれないことも少なくありません。
「ただの動物なのに」「新しいペットを飼ったらいいんじゃない」といった言葉に、さらに傷ついてしまう飼い主もいるでしょう。
そういった周囲の理解不足から、自分の感情を抑えてしまい、気持ちを素直に表現できなくなってしまいます。
心の整理がつかないまま、大切なペットとの最後の別れである火葬に臨まなくてはいけなくなって、火葬がつらいと感じている可能性があります。
火葬自体がつらい
火葬がつらいと感じる理由に、ペットの体を火の中に入れるということ自体に抵抗感を覚えていることもあるでしょう。
火葬は、ふわふわの毛に覆われたペットの体が、遺骨になっていく過程を見守ることになります。
火葬炉に入れられるペットの姿や、遺骨として出てくる様子を見たくないと感じ、火葬がつらいという感情に繋がっているのかもしれません。
ペット火葬がつらいと感じる方向けの方法
ペットとのお別れはつらいものですが、火葬の種類の選択によっては、少しでも心の負担を軽くできるかもしれません。
ここでは、火葬がつらいと感じる方に合う、火葬の種類を解説します。
一任個別火葬
一任個別火葬とは、ペットの火葬の過程をすべて業者に任せる方法です。火葬がつらく、ペットが火葬炉に入っていく姿を見たくないけど、遺骨は手元にほしいという方におすすめです。
一任個別火葬では、飼い主が火葬の過程に立ち会う必要がないため、心理的負担を軽減できます。
飼い主は、ペットを火葬業者に預けたあと、火葬や骨上げの過程を全て任せ、遺骨が返ってくるのを待ちます。
ただし、火葬の過程を全て業者に任せるため、業者による遺骨の取り間違いなどのリスクもゼロではないことも留意しましょう。
合同火葬
合同火葬は、複数のペットを同時に火葬する方法です。大切なペットだけで火葬に入れるのがつらく、遺骨を手元に残したくないという方におすすめです。
合同火葬の特徴は、ペットを他のペットたちと一緒に送り出せる点にあります。個別の返骨はなく、合同墓地や慰霊碑への埋葬が一般的です。
ただし、後から個別に遺骨を取り出すことは難しいため、火葬前に供養方法も踏まえて慎重に検討する必要があります。
訪問火葬
訪問火葬は、火葬機能の搭載された専用の車両が、自宅や指定場所まで来て火葬する方法です。大切なペットを火葬するのはつらいが、慣れ親しんだ自宅の環境で送り出したいと考える方におすすめです。
慣れ親しんだ環境で送り出すことで、つらい状況にある飼い主の移動の負担を減らすことができます。
ただし、他の火葬方法に比べ、費用が高額になる傾向があり、近隣住民の理解を得る必要があることを覚えておきましょう。
立会い個別火葬
立ち会い個別火葬は、火葬の全工程に立ち会え、最後までペットとともにすごす方法です。
直前にもお別れの時間を設けたい、最後までそばで見守ってあげたい、遺骨を手元に残したい方におすすめです。
事前に火葬業者と火葬内容やオプションの相談するため、飼い主の特別な要望もかなえることができるかもしれません。
一任個別火葬や、合同火葬と比べ費用が高くなる傾向がありますが、その分だけ丁寧で心のこもったお見送りができます。
どうしてもペットを火葬したくないときは?
火葬という選択肢に抵抗を感じる飼い主さんも少なくありません。ここでは、火葬以外の方法や注意点について解説します。
火葬以外の方法もある
どうしても火葬をしたくないときは、個人の感情や死生観に合わせた選択肢も存在します。
主な代替方法は以下のとおりです。
- 土葬:自宅の庭など、私有地での埋葬
- 樹木葬:樹木のそばへの埋葬、または埋葬したそばに樹木を植える
- フリーズドライ:ペットの姿をそのまま保存する方法
火葬とは異なる形でペットとの絆を表現することができます。
ご遺骨が供養されないなど注意点もある
火葬をせず、フリーズドライを選択した場合、ご遺骨がないため納骨堂やお墓での供養がされないといった注意点もあります。
またフリーズドライの場合、ペットの姿を長期的に残せますが、自分が管理できなくなったときにどのように扱うかも考えておく必要があるでしょう。
土葬や樹木葬は、遺体の状態で土の中に埋め、遺体が土に還るまでに数年~数十年ほどかかります。
引っ越しや私有地の所有者が代わった場合に、お墓の移動や管理が難しいといった点に注意が必要です。
火葬することでペットの尊厳を守り心の整理ができる
ペットの火葬はつらいものですが、ペットの尊厳を守り、飼い主の心の整理を助ける大切な過程でもあります。ここでは、火葬における心の整理を助ける過程で必要な要素について解説します。
丁寧にお別れや供養ができる
火葬の過程では、ペットへの感謝と愛情を表現するさまざまな方法が用意されています。
火葬前には、ペットとの最後の対面時間が設けられ、棺に生前の思い出の品や好きだったものを一緒に納めることも可能です。
また、遺骨の状態で返ってくることにより、ペット霊園や納骨堂に遺骨を安置する選択ができるようになります。
ペット霊園や納骨堂では、スタッフによって管理され、永代的に供養してもらえるため安心です。
ご遺骨を残せる
ペット火葬後にご遺骨を手元に残すことは、ペットとの思い出を大事にし、飼い主の心の整理をサポートしつつ、将来の供養の選択肢を広げます。
骨壺に収めて仏壇に並べたり、写真立てとともに飾ったりすることで、日常的に供養が可能になります。
また、ご遺骨の一部をペンダントにしたり、メモリアルジュエリーに加工し、常に身に付けたりすることもできます。目に見える形でペットの存在を感じられることで、前向きに生きる力を得られるでしょう。
そして、時間が経過し、心の準備ができた時に、ご遺骨を使って樹木葬や散骨、納骨などの新たな供養方法を選択できます。
ペットとの別れがつらいときに乗り越える方法
ペットとの別れはとてもつらいものです。ここでは、このつらい時期を乗り越えるための方法について解説します。
自分らしい方法を見つけ、悲しみと向き合い乗り越える道筋を探しましょう。
後悔ではなく感謝の気持ちをもつ
ペットとの別れを迎えたとき、後悔ではなく、ペットと過ごせた時間への感謝の気持ちを持つことが大切です。
感謝の気持ちは、悲しみを忘れ、ペットとの絆を肯定的にとらえる助けとなります。
「もっと一緒にいる時間があればよかった」という後悔を、「かけがえのない時間が過ごせて幸せだった」という感謝の気持ちに置き換えてみましょう。
ペットとの思い出を日記にしたり、写真アルバムを作成したり、ペットへの感謝の手紙を書いたりすることで、言葉にできなかった気持ちを整理できるでしょう。
最後のお別れの時間を大切にする
ペットとの最後のお別れの時間を意識的にすごすことは、心の整理をつける助けとなります。
家の中のペットの好きだった場所で一緒に過ごしたり、思い出の品を用意したり、家族で静かに寄り添ったりすると、ペットの最後の思い出になるでしょう。
この時間を大切にすることで、ペットとの絆を再確認し、心に刻むことができます。最後のお別れの時間は、ペットとの関係を締めくくる大切な機会ととらえ、心をこめて向き合うことをおすすめします。
希望に合った火葬方法を選ぶ
飼い主の希望や状況に合った火葬方法を選ぶと、ペットの最後の時間をより意義のあるものにできます。火葬方法によって、ペットとの最後の時間の過ごし方や、その後の供養方法が大きく変わります。
火葬に立ち会いができるのか、遺骨を手元に保管できるのかなどは心の整理をつけるうえで大事な要素です。
火葬後の供養方法まで考慮したうえで、予算や自分達のニーズに合った火葬方法を選びましょう。
休息をとる
ペットとの別れがつらいとき、自分自身のケアを忘れず、休息をとることは回復の大事な第一歩となります。
「ペットにしてあげられることはないか」とペットのお世話にばかり気をとられ、自分自身のケアをおろそかにしてしまいがちです。
休息をとることは、心の回復をうながし、悲しみを乗り越える力を与えてくれます。仕事や日常から一時的に離れて、自分と向き合う時間を作ることも大切です。
静かな環境で瞑想したり、自然の中でゆっくりすごす時間を作ったりすることで、ペットの最後をしっかりと向き合い、自分の心の整理をつけることができるでしょう。
同じ経験をした人に相談する
自分と同じように大切なペットを亡くした経験のある人に相談することは、自分の感情を整理し、前向きな気持ちをとり戻すきっかけとなります。
同じ経験をした人は、あなたの気持ちを深く理解してくれるでしょう。悲しみを共有するだけでなく、ペットとの思い出を肯定的に振り返る機会になります。
また、ペットロス専門のカウンセラーに相談するのも1つの手です。必要に応じて検討しましょう。
ただし、無理に相談することはありません。自分のペースで、心の準備ができたときに始めましょう。
まとめ
大切なペットとの最後の別れである火葬をつらいと感じるのは自然なことです。つらいと感じる理由と向き合うことで、自分に合う供養方法を見つけることができるでしょう。
ペットマザー大阪葬儀場では、「火葬がつらい」と感じる飼い主の心情に寄り添ったサポートをしています。
屋内のペット専用火葬場を完備し、安心して最後のお別れができる環境があり、一任個別火葬、立会い個別火葬など、飼い主の希望に合わせた火葬方法を選択できます。
大阪市内および周辺地域の広範囲をカバーしており、駐車場も完備しているためアクセスが良好です。犬や猫はもちろん、小動物から爬虫類まで幅広い種類のペットに対応しています。
24時間電話受付を行っているため、急な相談事にも迅速に対応するためご安心ください。
ペットとの最後の時間を大切にし、感謝の気持ちをもって別れを迎えたい方は、ぜひペットマザー大阪葬儀場にご相談ください。