ペット火葬のときに持ち込みをするメリットは?持ち込み先の選定と手順を解説
ペットとのお別れは心が痛む瞬間ですが、その最後の時間を大切にするために、ペット火葬の際に持ち込みを選択することには多くのメリットがあります。
持ち込みで得られるメリットを詳しく解説し、さらに適切な持ち込み先の検討方法や具体的な手順について解説します。
ペットを火葬するには持ち込みが必要?
ペットを火葬する際に、自分で持ち込みが必要か不安に感じる飼い主さんも多いでしょう。ここでは、持ち込みが必要かどうか、持ち込みが不要な場合について解説します。
不要なケースが多い
ペット火葬をする際、自分で遺体を持ち込むことは不要なケースが多いです。
多くのペット火葬業者や自治体では、遺体を引き取りに来てくれるサービスを提供しているため、飼い主さんが直接持ち込む必要はありません。
引き取りサービスがプランに含まれている場合と、オプションサービスの場合があるため、見積もりをとる際にあらかじめ確認しておきましょう。
また、自宅や指定の場所まで火葬の設備が搭載された車が来てくれる、訪問火葬サービスがあるため、飼い主さんが高齢の場合や、車がない場合に便利です。
持ち込みが必要な場合
ペットのサイズや種類によっては、訪問火葬サービスが利用できない場合があります。
特に、大型犬や小動物などは、訪問火葬が対応できないケースがあるため、飼い主さんが火葬可能な火葬場に持ち込む必要があります。
また、地域によっては引き取りサービスを行っていない自治体もあるため、お住いの自治体のサービス内容をあらかじめ確認しておきましょう。
持ち込みで火葬するメリット
ペット火葬で持ち込みで行うことは、ペット火葬業者によるお迎えや訪問火葬とは異なるメリットがあります。ここでは、持ち込みで火葬を行うメリットを解説します。
費用が安くなる
ペット火葬で持ち込みを行うと、費用を抑えることができます。
自分でペットを直接火葬場に連れていくことで、ペット専門の火葬業者によるお迎えや訪問のサービス料が不要となり、その分のコストを節約できます。
具体的には、持ち込みによって1,000円〜3,000円程度の節約が可能です。
特に、合同火葬の場合は他のペットと一緒に火葬されるそのため、個別火葬よりも料金が低く設定されていることが一般的です。
ペット専門の火葬業者に依頼する場合は、合同火葬と合わせて持ち込みを選択すると、費用を抑えてペットを見送れるでしょう。
ペットと一緒に火葬場まで行ける人数が増える
ペットの火葬を持ち込みで行うことで、ペットと一緒に火葬場まで行ける人数が増える可能性があります。
ペット専門の火葬業者にお迎えサービスを依頼する場合、多くの場合、同乗する人数制限が設けられています。
お迎えサービスを利用せず、自分で持ち込むことにより、ペットと一緒に火葬場まで行ける人数を増やせるかもしれません。
お迎えサービスの人数制限や、火葬に立ち会う人数制限は、火葬業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
持ち込み先の選定方法
ペットの火葬を行う際には、どの施設に持ち込むかを考えることが大切です。愛するペットと最後のお別れをするためには、家族が納得できる場所を選びましょう。
ここでは、持ち込み先の選定時に確認するポイントを解説します。
予約の必要性と受付時間
ペット火葬の持ち込み先を選ぶ際には、予約の必要性と受付時間を確認してください。
多くのペット火葬では事前予約が推奨されており、飛び込みでの火葬依頼を受け付けていない場合が多いです。特に、週末や祝日などは混雑が予想されるため、早めに予約しましょう。
また、夜間や早朝に対応していない場合や、当日予約や夜間の火葬には追加料金が発生する場合もあるため、事前に確認が必要です。
対応しているペットの種類
一般的に、犬や猫は多くの火葬施設や自治体で対応してもらえますが、それ以外のペットについては施設ごとに対応状況が異なります。
大型犬は、サイズや体重によって、料金が異なる場合や、対応してもらえない場合があるため、事前に確認が必要です。
ハムスターやウサギなどの小型動物の場合、火葬後の遺骨が非常に小さくなり、骨が残りにくいこともあるため、事前に問い合わせて確認してください。
対応していないペットを持ち込んでしまうと、そのまま家に持ち帰ることになってしまうため、注意しましょう。
火葬の種類
ペット火葬の持ち込み先を選ぶ際に重要な要素の一つが火葬の種類です。ペット火葬には主に『個別火葬』と『合同火葬』の2種類があり、それぞれに特徴があります。
個別火葬はペットを一体ずつ火葬する方法で、さらに『立会個別火葬』と『個別一任火葬』に分かれます。
立会個別火葬では、飼い主さんが火葬に立ち会い、最後のお別れを見守ることができ、人間の葬儀のように、ペットへの深い愛情を示したい方に適しています。
一方、個別一任火葬は、スタッフにすべてを任せる形で、忙しい方や立ち会うのが辛い方に向いています。どちらの火葬方法も遺骨は個別に返されるため、自宅での供養が可能です。
合同火葬は、複数のペットを同時に火葬する方法で、費用が比較的安く抑えられますが、遺骨は他のペットと混ざるため、骨は返されないことが一般的です。
多くのペットと一緒に眠らせたいと考える方や費用を抑えたい方に適しています。
自治体に依頼する場合、合同火葬しか手段がないケースも多いため、希望する火葬の種類があるか、事前に確認しましょう。
費用
ペット火葬の費用は、火葬の方法や、ペットの種類・体重によって変動します。
同じ火葬方法や、ペットの種類・体重であっても地域や業者によって金額が異なる場合があるため、依頼先を決定する前に、必ず複数の業者に見積もりを依頼し、比較してから決定しましょう。
プランにどのようなサービスが含まれるのか確認することも大切です。
お迎えサービスがプランに含まれる場合や、オプションサービスとして依頼する必要がある場合があるため、事前に確認しておきましょう。
アクセス
ペット火葬の持ち込み先を選ぶ際、アクセスの良さは重要な要素です。足を運びやすい施設を選ぶと、移動の負担を軽減できるでしょう。
公共交通機関を利用する場合、駅やバス停からのアクセスを確認し、自家用車で連れていく場合には、施設に十分な駐車スペースがあるかも確認ポイントです。
また、駐車場が準備されていても、火葬場までの移動距離が離れていると抱えて歩くことになってしまいます。
公式HPなどで、駅や駐車場から火葬場までの移動距離や時間について確認しておきましょう。
持ち込むときの運び方と注意点
ペットの遺体を火葬場まで自分で運ぶ方法には、車を利用する方法と、公共交通機関を利用する方法があります。ここでは、それぞれの運び方と注意点について解説します。
車の場合
車で運ぶ場合は、遺体を入れた箱が動かないように安定した場所に置き、急ブレーキやカーブで動かないように固定しましょう。
移動中の温度管理も重要で、夏場は室内温度が上昇しやすいため、エアコンを使用して適切な温度を維持してください。
運転中は安全運転を心掛け、急な動きや無理な運転は避けましょう。ペットとの最後の時間を穏やかに過ごすためにも、余裕を持ったスケジュールで行動することが大切です。
公共交通機関を利用する場合
公共交通機関を利用してペットの遺体を火葬施設に持ち込む際には、他の乗客への配慮が大切です。
臭いや体液の漏れを防ぐための対策として、ペットシーツを底に敷き、発泡スチロールの箱など密閉性のある容器に入れるようにしましょう。
また、大型のペットを公共交通機関を利用して持ち込むことは、他の乗客への迷惑となる場合があるため、お迎えサービスを利用することを検討しましょう。
タクシー会社によっては、ペットの遺体を持っての乗車を断られるケースがあるため、タクシーの利用を考えている場合は、事前の確認が必要です。
持ち込みの手順
持ち込みの手順を事前に理解し準備していると、スムーズに火葬ができ、穏やかな気持ちでお別れの時間を迎えられるでしょう。
ここでは、持ち込む際の手順や準備について解説します。
ペットの安置
適切な方法でペットを安置することで、きれいな状態で火葬を迎えられるでしょう。
安置の手順は以下の通りです。
- タオルやガーゼで汚れをふき取る
- ペットを安置する箱を用意する(ペットより一回り大きいサイズが理想)
- 体液が漏れた場合に備えて箱の底にペットシーツや新聞紙、ビニールを敷く
- ペットを優しく寝かせる
- 保冷剤やドライアイスを入れる
- 直射日光が当たらない涼しい日陰に安置する
安置用の箱は、そのまま火葬しないケースが多いため、ダンボールや発泡スチロールで問題ありません。涼しい環境での安置が難しい場合は、発泡スチロールの箱を使うと良いでしょう。
持ち込む前の準備
ペットの遺体を持ち込む前にしっかりと準備を行うことで、後悔のないお見送りができるでしょう。
準備する内容は以下の通りです。
- 副葬品の準備
- 手元に残しておく遺品の確保
- アクセス方法の確認
ペットと一緒に火葬する副葬品としては、お花やおもちゃ、手紙などが一般的です。金属や化学繊維を含むものは火葬できないため、事前に確認が必要です。
ペットとの思い出を大切にするために、写真やお気に入りのおもちゃなどを手元に残すのも一つの選択肢です。また、ペットの毛や足形を残しておくと、後々アクセサリーやストラップなどのメモリアルグッズにできます。
また、当日の道の混雑具合や電車の遅延によって想定よりも時間がかかる場合があるため、早めの到着を心がけると良いでしょう。火葬場までのアクセス方法を確認し、何時に家を出るべきか事前に調べます。
遺体の移動
ペットの遺体を運ぶ際は、体液漏れや臭い漏れに注意して、副葬品と共に火葬場まで持ち込みます。特に公共交通機関を利用する場合は、他の乗客への配慮も忘れないようにしましょう。
ペットを失ってショックを受けている状態では、注意力が散漫になりがちです。自分で車を運転する際には十分安全に気を配りましょう。
時間に余裕をもって出発し、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたりしてリラックスして、安全運転を心がけましょう。自信が持てない場合は、ペット火葬業者のお迎えサービスを検討してください。
火葬
火葬場に到着したら、受付でペットの種類やサイズ、副葬品の有無などを再確認します。
選択した火葬方法に沿って、ペットを専用の炉に設置します。
立会個別火葬の場合は、飼い主さんが立ち会うことも可能で、最後のお別れを見届けることが可能です。この時間は、ペットへの感謝と愛情を込めて静かに過ごすと良いでしょう。
火葬が終了すると、立会個別火葬では遺骨を拾う儀式が行われ、飼い主さん自身が遺骨を拾い上げることで、心の整理と供養ができます。
個別火葬の場合、お骨が手元に返ってくるため、その後の供養方法を検討します。施設によっては合同墓地や納骨堂への納骨サービスも提供されており、より手厚い供養ができるでしょう。
まとめ
お迎えサービスを提供している火葬業者が多いため、必ずしもペットを自力で火葬場まで持ち込む必要はありませんが、持ち込むことによって費用を安くできる場合があります。
公共交通機関を利用する場合は、周りの乗客に配慮し、体液や臭いが漏れないよう注意しましょう。
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