愛犬が亡くなったらすぐにやるべき5つのこと

愛犬が亡くなったらすぐにやるべき5つのこと
家族の一員である愛犬が亡くなることは悲しく辛いものです。

ショックで何も手につかないという方も多いと思いますが、亡くなったあとには送り出すためのさまざまな対応が必要です。また、後悔しないためにも火葬までの流れや注意点を把握しておきましょう。

この記事では、愛犬が亡くなったらすぐにやるべき5つのことをはじめ、火葬の方法や注意点などをまとめて紹介します。

愛犬が亡くなったらすぐにやるべきこと

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愛犬が亡くなったときは送り出す準備を行う必要があります。ここでは、愛犬が亡くなったらすぐにやるべきことを5つ紹介します。

体を優しく拭く

愛犬が亡くなったら毛並みや尻尾を整えるために、お湯で濡らしたガーゼやタオルを使って体を優しく拭きましょう。

死後に口や肛門から体液が出ていることもあるため、優しく拭いて脱脂綿を詰めて清めます。このような現象は人間でも起こることなので、心配する必要はありません。

また、汚れを拭き取る際には、体に水分が残っていると腐敗が進みやすくなるため、しっかり水分を拭き取っておきましょう。

手足を丸めてあげる

愛犬が亡くなったときは、死後硬直が始まる前に手足を丸めて内側に折った姿勢にします。

手足を丸めるのは、遺体を入れる木箱や棺桶などに入らない場合があるためで、死後硬直が始まったあとだと関節が外れてしまうため早めに対応しましょう。
一般的に犬の死後硬直は亡くなってから2時間~3時間ほどで始まりますが、死後硬直の強さや時間は個体差があるため注意が必要です。

冷却する

愛犬が亡くなったら、腐敗の進行を抑えるために冷却します。

冷却する際は遺体の下に厚めのタオルを敷き、ドライアイスや保冷剤をペットに直接触れないように置きましょう。冷却する際は首回りやお腹周りを冷やすと腐敗の進行を抑えられますが、外気との温度差が大きいと結露して遺体に水分が付着する場合もあります。
腐敗の進行を抑えるためには、ドライアイスや保冷剤が遺体に直接触れないようにしましょう。

正しい方法で安置する

愛犬が亡くなったあとは、送り出せるように正しい方法で安置しましょう。

身体の大きさに合ったサイズの木箱や棺桶などを用意し、体液や排泄物などで汚れた場合に備えてタオルや新聞紙を敷きます。葬儀を行うまでは遺体の腐敗の進行を抑えるのがポイントになるため、敷いたタオルの上にもドライアイスや保冷剤を置きましょう。

気温が高い場所では遺体を清潔に保つことが難しくなるため、できるだけ早く葬儀日程を決める必要があります。また、愛犬の舌が口から出てくる場合もありますが、口の中に戻したら布で一時的に口を閉じて固定し、死後硬直が終わるまで待ちましょう。

最後の時間をゆっくり過ごす

愛犬を正しい方法で安置したら、最後の時間をゆっくり過ごしてください。

愛犬が生前までに使っていた器に、好きだった食べ物や水を入れて遺体のそばに備えます。葬儀までの時間はお水と食べ物を毎朝替えて、線香を焚いたり話しかけたりするのもよいでしょう。

愛犬の葬儀には形式がないため、自分のペースでお見送りができます。しかし、いつまでも葬儀を行わずに遺体を安置していると、腐敗が進行してきれいな状態で送り出せなくなるため注意しましょう。

愛犬の葬儀・火葬について

愛犬の葬儀・火葬について

愛犬が亡くなったあとは、葬儀や火葬の準備を進める必要があります。ここでは、愛犬の葬儀の流れについて詳しく紹介します。

葬儀の方法を決める

愛犬の葬儀の方法は、犬のサイズに関係なく火葬施設や移動火葬車で火葬を行うのが一般的です。火葬施設には下記のような種類があります。

  • ペット霊園
  • 寺院
  • 自治体
  • 移動火葬車

このうち、自治体に関しては一般廃棄物として扱われ、ごみ焼却炉で他の可燃物と合わせて火葬されるのが一般的です。

自治体で火葬してもらう方法はお金もほとんどかかりませんが、お葬式をあげて送り出したい方は他の方法をおすすめします。

葬儀・火葬業者を選ぶ

自治体以外に依頼して葬儀を行う際には、葬儀や火葬業者を選ぶ必要があります。

大切な愛犬を安心して送り出すためには信頼できる火葬業者選びが重要で、悪質な業者に騙されないように注意しましょう。

火葬後については埋葬や墓地への納骨が必要となります。ペット霊園や寺院の中には火葬後のプランやアフターケアを用意しているところもあるため、このような業者を選ぶと安心です。

愛犬の見送り方は火葬が一般的

愛犬の見送り方は火葬が一般的

愛犬の見送り方は火葬が一般的となっていますが、土葬が選ばれないのは衛生面や立地の問題などが多くあるためです。ここでは、愛犬の火葬を検討しているときに知っておきたいことを紹介します。

火葬の種類

ペットの火葬には下記のような種類があります。

  • 他のペットと一緒に火葬する合同火葬
  • 火葬を業者に任せて単独で行う個別火葬
  • 立ち合いをして火葬する個別火葬

トータル的な費用で見ると、個別火葬よりも合同火葬の方がコスト面でお得です。しかし、それぞれのプランの料金がほとんど変わらない業者もあるため、見積もりを取ってから決めるようにしましょう。

また、個別火葬においては立ち会えない業者もあるため、立ち合いで火葬を希望する場合は業者のプランをチェックしておくことが重要です。

火葬する日の明確な決まりはない

愛犬を火葬する日に明確な決まりはなく、人のように24時間以内に火葬してはいけないというルールもありません。

そのため、愛犬の火葬や葬儀はご家族がどのように送り出したいかがポイントになります。葬儀は行わずに火葬だけ行うケース、葬儀をして火葬を行うケースなど対応はさまざまです。

一昔前までは愛犬が亡くなったら庭に埋葬したり、役所に依頼して火葬してもらうのが一般的でしたが、最近は家族の一員として人の葬儀と同じような形式で送り出すケースが増えています。

棺に入れてよいもの

愛犬を火葬する際も、家族の葬式と同じように副葬品を入れることができます。棺に入れる副葬品で多いのは下記のようなものです。

  • ペットのご飯
  • おやつ
  • 手紙
  • タスキ
  • 髪の毛
  • 色の薄いお花

色の濃いお花を棺に入れると、花の色がベッドの遺骨に移ってしまう場合があるため注意しましょう。

ペットのお供えで使用する花については、人のように決められた種類はないため、愛犬のイメージに合わせて選ぶこともできます。

棺に入れてはいけないもの

愛犬を送り出すときの副葬品で棺に入れてはいけないものは下記の通りです。

  • 金属類
  • おもちゃ
  • 首輪
  • 洋服

首輪や洋服については繊維が灰となって残り、首輪の金属部分が残ることがあるため副葬品には不向きです。しかし、素材や大きさによっては棺に入れることができる場合もあるため、火葬を依頼する業者に相談してみましょう。

また、棺に入れることができても灰として残ってしまう場合もあるため、キレイに遺骨だけを残すためにペットの棺には何もいれないという選択肢もあります。

愛犬が亡くなったら犬の死亡届を提出する

愛犬が亡くなったら犬の死亡届を提出する

愛犬が亡くなったら死亡届の手続きが必要です。手続きは亡くなってから30日以内に行う必要があるため、早めに行動しましょう。

ここでは、愛犬が亡くなったときの死亡届に必要なものや提出しなかった場合の罰則を紹介します。

死亡届に必要なもの

愛犬の死亡届に必要なものは下記の通りです。

  • 飼い主の住所と氏名
  • 飼い主の連絡先
  • 犬の登録年度
  • 犬の登録番号
  • 犬の名前
  • 犬の生年月日と年齢

愛犬の情報については、犬の鑑札や注射済票などに記載されています。死亡届は、飼い犬登録をしていた保健所や地域センターに行き、必要な情報を死亡届に記入して提出します。

また、お住まいの自治体によってはインターネットで手続きを行うことも可能です。

自治体の公式サイトの入力フォームに必要な情報を入力して提出するだけとなるため、保健所や地域センターに足を運ぶ時間がない方はオンライン手続きをおすすめします。

死亡届を提出したあとは、ペット保険に加入している場合は解約手続きを行いましょう。解約には死亡日の確認が必要になるため、獣医の死亡診断書や葬儀の領収証などを用意しておく必要があります。

また、愛犬が血統書団体に加入している場合も血統書登録の抹消手続きが必要になるため、問い合わせてみましょう。

提出を怠ると法律違反

愛犬が亡くなってから30日以内に死亡届を提出しないと、最大20万円以下の罰金となる可能性があります。

死亡届の提出に関する法律は狂犬病予防法で定められていますが、死亡届を出さなければならないのは狂犬病予防のためです。

犬を飼い始めたら登録が必要で、毎年1回は狂犬病の予防注射を受ける義務があります。

死亡届を提出しないと犬は生きているとみなされ、狂犬病予防の注射に関するお知らせが継続されるため、これを防ぐために提出を義務付けているというわけです。

しかし、単に忘れていたというだけで罰金刑になる可能性は低く、行政からの勧告を無視するなど悪質な行為をしたときに罰せられる可能性があります。

愛犬が亡くなったときの注意点

愛犬が亡くなったときの注意点

愛犬が亡くなったときは喪失感が大きく、何も考えたくないという方もいるでしょう。愛犬が亡くなったときは、以下で紹介する点に注意してください。

急いで火葬しない

愛犬が亡くなったら「急いで火葬しなければならない」と慌てる方もいますが、遺骨を残せない場合や家族が立ち会えない場合もあるため、急いで火葬しないようにしましょう。

きちんと安置していれば、数日間は自宅で過ごすことができます。この期間中に葬儀や火葬の方法をゆっくり考えても遅くはなく、自分で判断できない場合は家族や友人に相談するのもよいでしょう。

火葬してしまうと二度と会うことはできないため、一緒に過ごしてきた時間を思い出したり、どのように送り出してあげたいかなどを考えて後悔がないようにしてください。

所有地以外に埋葬しない

愛犬を自宅の庭に埋葬したいと考える方も多いと思いますが、土地も家も自身や家族の所有地であれば法律違反ではありません。

しかし、所有地以外の場所に埋葬すると下記のような犯罪行為に該当する可能性があります。

  • 廃棄物処理法
  • 軽犯罪法

また、所有地でも他の野生動物が掘り起こしたり、ニオイや菌の繁殖など、衛生面でのデメリットも多いです。

所有地であっても野生動物やカラスなどが寄ってくることで、近隣トラブルになるケースもあるため、埋葬する場合は周辺にも配慮したうえで行いましょう。

ペットロスに注意

ペットロスとは、ペットを亡くしたという喪失感や飼い主の体験、それによる悲しみなどを考えたり感じたりすることです。

ペットロスは珍しいことではなく、ペットを亡くした経験を持つ飼い主なら多くの人が感じたことがあるでしょう。しかし、ペットロスが重症化することで、心身にさまざまな症状が現れるケースもあるため注意が必要です。

ペットロスを克服するためには時間がかかるため、無理をせずに悲しいときは気持ちのままに悲しむことも必要です。無理をすると、ペットの葬儀や火葬が終わったあとに、疲れや喪失感が一気にやってきます。

家族や友人にペットロスの悩みや悲しみを相談してみるのも方法の1つで、ペットロスを乗り越えるヒントを得られるかもしれません。また、気持ちが落ち着いたら新しいペットを飼い始めることも、ペットロス対策として有効です。

まとめ

愛犬が亡くなったときは、身体を優しく拭いて手足を丸めてください。

ドライアイスや保冷剤で身体を冷やして正しい安置をすれば、数日程度は自宅で過ごすことができます。火葬についてのルールは特にないため、亡くなっても急いで火葬はせず、最後の時間をゆっくり過ごしましょう。

愛犬の葬儀や火葬は、ペットマザーにお任せください。ペットマザーでは、ペット専用の共同墓地も敷地内にあるため、いつでもお墓参りができます。

また、ペットマザーは火葬場、納骨堂、駐車場などペット葬儀にかかるすべての施設を備えているため、お客様のご要望に応じた葬儀や火葬も可能です。

プランや料金についても柔軟に対応していますので、お気軽にお問い合わせください。